この時季ならではの、やわらかく静かな雨が降る空模様。
いくぶんか温暖な気候にもなり、春はもうすぐそこだと感じられます。
3/1(水)、高等学校の第75回卒業証書授与式を挙行いたしました。
新型コロナウィルスの感染対策と並行し、一部ではあるものの、マスクを外して式をすることが叶いました。
さて、卒業生は式前に、一堂に会して最後の学年会を行いました。
学年団の先生方から一言ずついただき、式へ臨む意識がさらに凛としたものになりました。
入場時の皆さんの晴れやかな表情は、とても立派でした。
本校の卒業式は毎年、一人ひとりに卒業証書を手渡します。
お世話になった担任の先生から名前を呼ばれ、校長先生から証書を受け取り、自席に戻ります。
時間としては、たった1,2分の出来事ですが、この短くも濃密な時間は、これからの人生の中で何度も何度も思い返す瞬間になったはずです。
緊張した人、自然体で臨めた人、さまざまな思いが去来していたかと思いますが、一歩一歩と踏みしめるその姿は皆素晴らしく、この3年間の頑張りを表していたと思います。
特に、今年は証書授与のときに涙を流している卒業生がとても多かったように見受けられました。
卒業生たちは、入学時からコロナ禍に見舞われた学年です。
コロナによる制約は、皆さんのたった一度の高校生活に、暗い影を落とし続けました。
そういった日々を余儀なくされたため、今日を迎えた喜びの涙、お別れの涙、それぞれある中で、「もっとできることがあったのでは」との悔し涙を流した人もいたかもしれません。
学校側としても、もっともっとできることがあったのではないかと、忸怩(じくじ)たる思いがあります。
それでも、限られた中であっても、自分たちで創り出して楽しもうとする姿やその活気に、学校全体が盛り上がることができました。
皆さんの若さあふれるエネルギーで、教職員も励まされました。
感謝の思いでいっぱいです。
そして、受け取った証書の重みはこれまで玉成で歩んだ月日の証明です。
これまでの頑張りを、これからにも繋げていってもらいたいです。
そして卒業生代表生徒の答辞にもあった通り、つねに感謝の気持ちを忘れず、勇ましく生きていってもらいたいと思います!
皆さんとの3年間は、これからも忘れることはありません。
本当に実りの多い三年間を過ごすことができました。
何かあったときはいつでも「母校・長崎玉成高校」に来てください。
皆さんのこれからを、これからも応援しています。
卒業おめでとう!